「うん。なんで流れ星だったんだろう......」


「俺もそこまでは覚えてねーな」


「うーん......。あ、公園、寄ってこ?」


怜は、さっきのことを思い出したみたいで、真剣な表情で頷いた。


ここの公園で大事な話をするの、もう何回目だろう。


「怜、愛香さんとの関係、聞いてもいい?」


「......涼音を、傷つけるかもしれない」


「うん。本当のこと、教えて」


愛香さんの言ってたことを、疑ってるわけじゃない。


ただ、ちゃんと、怜から聞きたかったの。


怜に教えてもらいたかった。


「愛香は、俺の許嫁だ」


ああ、やっぱり、本当だった。


どこかで、何かの間違いであって欲しいなんて、考えてた。


愛香さんがついた嘘ならどんなに楽かって。


現実は、そんなに甘くない。