「親戚」


「仲、いいの?」


やだ、私、嫉妬してる。


「あー、昔は、よく遊んだな」


多くを話そうとは、してくれない。


「そう......」


今の私、すっごく性格悪い。


親戚の子に嫉妬して、昨日だってあんな態度取っちゃって。


「涼音」


優しい声に、下を向いた顔が上がる。


「心配すんな。涼音のこと、何年好きだったと思ってるんだよ」


「うん......」


不安が完全に消えたわけじゃないけど、少しだけ安心した。


怜は私の頭をクシャッと撫でると、隣に座った。


「怜、ごめんね......」


すぐに嫉妬して、めんどくさい彼女で。


「すぐ謝るの、やめろよ。涼音は、悪くない」


「うん......」


「じゃ、明日の部活で」


「うん。バイバイ」