「みんな、涼音のこと、どういう目で見てる?」


そこから、話は始まった。


全部話し終わると、1人の子が呟いた。


「朝陽は、納得してる?2人は、いい結果だから何も思ってないかもしれないですけど、朝陽は?」


朝陽くんとよく一緒にいる男の子だった。


「俺は、怜くんに負けたと思ったから、涼音に別れようって言ったんだ」


「え、朝陽が振ったのか?」


「まあ、そういうことになるかな。だって、莉くん、涼音のためになら何でもするから。俺には、できなかった」


「じゃあ、全部、俺たちの勘違いだったのか」


「ああ」


みんなが、どこかバツの悪そうな顔をする。


「少しでも申し訳ないとか思ってんだったら、涼音に謝れよ。
俺らのマネージャー、優しいから絶対許してくれる。
それと、この話、できるだけ広めてもらえると助かる。これが、真実だから」