「うん!」


「ほんと?無理だったら、歩いてショッピングモールとかでもいいけど......」


んー、私も水族館行きたいし。


「平気、水族館、久しぶりなの」


「そっか。きつくなったらすぐ言ってよ?」


「うん。約束する」


どこか心配そうな朝陽くんに笑いかけて、駅まで歩いた。


電車に乗って移動する。


少しだけ酔った感じがしたけど、言うほどでもないし、途中買ったお茶で何とか抑えた。


「涼音、体調は?」


「だいじょーぶ。ありがと」


そう言うと、繋いでいた手をぎゅっと強く握られた。


そして、2人で水族館。


「ねえ、あれ、見て!」


目をキラキラ輝かせながら、朝陽くんが言う。


「わあ!」


海中トンネルの中、私も思わず声をあげた。


だって、すごく綺麗。