そう思って、私にしては珍しい組み合わせを選んだ。


そして、次の日。


「おはよ!」


朝9時。


待ち合わせには早い時間だなって思いながら、公園にいると、先に朝陽くんは来ていた。


「おはよう」


「今日、大人っぽいね」


「うん......。変?」


肩出しのトップスと、タイトスカート。


髪もおろして、片耳にかけてる。


サンダルも黒色の編上げで、普段は甘めの服と組み合わせて使うようなのを全部詰め込んだ。


「ううん。なんか、いつもと違っていいな。休みの日って、いつもそう?」


「ううん。今日だけ」


「やった」


照れたように顔を赤らめて朝陽くんが笑う。


つられて笑うと、朝陽くんはその笑顔をもっと大きくした。


「今日は、どこ行くの?」


「水族館。電車乗るけど......平気?」