「涼音は......、このまま、怜先輩と関わらないつもり?」


美奈に返事をしようとしたら、ポロポロと涙が溢れてきた。


「やだ......。そんなの。最後に、怜と話したい......」


溢れた涙は、止まならなくて。


美奈の肩に頭を預けて泣いた。


「涼音、その気持ち、怜先輩に伝えなきゃ」


それだけは、ダメだよ。


怜にとって、迷惑なだけ。


それに、私には朝陽くんっていう彼氏がいる。


ダメだよ、それだけは、絶対に。


落ち着いて、家に帰るととりあえず目を冷やした。


そして、明日の服を考える。


どうしようか......。


怜には、ほとんど見せたことのない、おとなっぽいのを心がけて、服を選んだ。


怜にいつも着てくような服を着てったら、きっと怜のことばっかり考えちゃうから。