ある日、母と父が喧嘩していた。
原因は私たちにあった。
仕事の関係、お金の関係
穂波や花波には分からないことだった。
話が終わると、穂波は母を心配した。
「お母さん、?大丈夫…?」
すると
「あんた達なんて居なければ!!!」
母が大声で怒鳴った。
穂波はびっくりした。
「あんた達って、私と花波…?」
「そうよ!!!早く出ていってよ!!」
穂波はわからなかった。
なぜ自分たちが怒られているのか
出て行けと言われているのか。
ぽかんとしていると、
母が思い切り殴ってきた。
「痛い…!!!!」
穂波は泣きじゃくった。
母に殴られた痛さと、ショックと驚きで。
「穂波!!!!大丈夫?!」
花波が駆け寄ってきた。
「ああ!どこもかしこもうるさい!!」
母は、ひとしきり泣いて落ち着くと
「さようなら。」
それだけ言って、私たちを外へ放り出した。
「お母さん?なんで…?!」
花波はパニック状態だった。
花波に穂波は
「…花波。行こう。」
「穂波…?!」
穂波の目はもう死んでいた。

