ましゅまろ



「美月くん?!大丈夫?!?!?!」


急いで体を動かし美月くんの上から移動した。
ダイエットはしてたけど、まだまだ目標体重にはなってないし
相当な重さだったはず。


「・・・大丈夫じゃないよ・・・。」

「・・・・ごめん・・・・ごめんね?重かったよね?」


寝たままの美月くんの隣に座り謝るあたし。
その瞬間美月くんの両手があたしの体に伸びてきて
ぎゅっと抱きしめられてしまった。


「・・・・・・・・ッ・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・あの・・・美月くん・・・?」


あたしが声をかけると抱きしめている両手にぐっと力が加わった。


「・・・・み・・・・つきくん・・・・・?」





「ハハッ・・・・ふわふわ・・・やっぱりましゅまろだ。」






美月くんの両手に包まれて嫌いだったはずの「ましゅまろ」ってあだ名を呼ばれて




なんだかマシュマロって呼ばれるのも悪くない気がした。




「ましゅまろちゃんそんなに重たくないよ?」

「・・・・・・嘘だ・・・。」

「嘘じゃないよ?俺ましゅまろちゃん受け止めるぐらいの力持ってるし。」




受け止めれてなかったけど・・・・とそんな事を考えていた。









しばらく寝ころんだまま抱きしめられていた。






腕の力が緩んだあと、あたしは美月くんからキスをされた。





なんだか・・・・美月くんから甘い香りがした。