「まずさ、お姉の目標体重は?」
「え・・・・・・?」
ベッドの上で腰を下ろした妹が床に座ってるあたしを見下しながら話す。
「え?じゃないよ。目標決められないと痩せられないでしょ?」
「えっと・・・36とか・・・・?」
ただやみくもに痩せることだけ考えてたから目標体重なんてなかった。
自分の体重から20キロ引いた重さをそのまま妹に伝えた。
「36?!?!」
「え・・・・あ・・・?」
「はー・・・。」
妹がまた深いため息を吐く。
「な、なに・・・・。」
「お姉バカなの?」
「バカって何?!」
ちょっと頭にきて強く言い返すあたし。妹は呆れた顔をしてスマホを触り
誰もが知っているであろう細くてきれいなモデルをあたしに見せてきた。
「・・・・・さぁ、この人の体重は何キロでしょうか。ちなみにこの人は165センチです。」
「・・・・・・45キロ?」
「ぶーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
大きな声を出しながら唇を尖らせあたしを見る妹。
「・・・・・・・・・30キロ代?」
「この人51キロだよ。」
「うそ!!!!!!」
「嘘じゃない。」
またスマホをポチポチしながら鋭い口調で話してくる。
「ちなみにうちは160センチです。何キロでしょう。」
「・・・・・・・・・・・。」
あたしは妹の体をじろじろと見た。
我妹ながらすごくスタイルがいい。
さっき画面を見せられたモデルと大して変わらないし。
かと言ってあたしとも全然違う。
「・・・・・・42キr」
「48」
あたしの言葉にかぶせる等に自分の体重を話てきた。
「あんたそんなにないでしょ?」
「あるよ?ただ48をキープし続けてるだけ。」
「・・・・・・・・・・・。」
「お姉は知らないと思うけど、『標準体重』『美容体重』『モデル体重』ってのがあるの。」
あたしは口を挟まないようにして妹の話を聞くことにした。



