新しいドレスと宝石がもらえることに、マリーの機嫌は一気によくなり、取り巻きたちもアーサーもホッとしている。

ご機嫌よう、そう言いマリーはアーサーから離れて教室へ向かう。マリーが教室の前に着くと取り巻きの一人がドアを開け、教室にマリーが入ると、「おはようございます、ミス・フォスター」と教室にいる全員がペコリとお辞儀をして挨拶をした。

「みんな、おはよう。今日も頑張りましょうね」

マリーはそう言い、自分の席へと向かう。席に着くと取り巻きの一人が椅子を下げ、マリーはゆっくりと腰を下ろした。

「そういえば、今日はテストがあったわね。面倒だわ」

マリーがそう言えば、「なら私が代わりに受けます!」と取り巻きの一人が手を挙げる。マリーは満足げに笑った。

カトレア学園は、マリーを中心に動いている。先生さえもマリーの言いなりだ。誰もマリーに逆らうものはいない。

カトレア学園は、マリーのための王国の一つなのだ。