「マリー、一体ルナをどうするつもりなんだ!?」

マリーの考えを察したのか、アーサーが表情を強張らせて叫ぶ。マリーは「私に逆らおうとするから悪いのよ!」と鼻で笑って言う。

「ルナ・キャメロン、お前を退学処分にするように学園に命ずる!!」

マリーがそう言うと、アーサーが「そんなことやめてくれ!」と懇願する。ルナも「ごめんなさい、許してください」と泣きながら言うが、そんなものマリーには通用しない。

「私に逆らうのが悪いのよ。私の王国では私が一番偉いんだから」

マリーは学園長にルナを退学にするように本当に命じ、ルナ・キャメロンという名前は学園から消えていた。