『........』
通話に出たものの彼からの返事ない。
消音になってる?と画面をもう一度みて特になにも変な設定にはなっていない事を確認してもう一度耳に近づける。
「おーい、アキちゃーん、彰さーん」
『.....で......ガサッ.....』
物音と途切れ途切れにアキちゃんの声が聞こえてきたのでもしかして、電波が悪いのだろうか?
声もちゃんと聞こえないし一回通話きってもう一回かけようかな。と色々考えつつも通話をそのままにしていると....
『...ね、彰、今日彼女はよかったの?』
...........ん?
すごく声が遠くて小さいけれど、確かに女の子の声が聞こえた。
ちょっと、待って待て待て待て
まっさかぁ〜私ったら聴力落ちたのかな?
いいえ今年の聴力検査とってもよかったわよ。うふふ
思考回路がおかしくなりつつも携帯を耳に押し当て息まで潜める。
『...大丈夫、急用できたって、走ってきたしもう帰ったって思ってるだろ』
たまにガサッとかゴワッという物音が入るけれど声は遠くて小さいけれど、私の耳には嫌ってほどハッキリと届いた。
ぎゅっと携帯を握る手に力が入ってじんわり汗をかく。
私は、凛、ピチピチの高校2年生
彼氏はアキちゃん付き合って3ヶ月
今年の夏祭りはアキちゃんと浴衣デートがしたい
普通の女子高生。だけど、今は!ちょっと、チョットニホンゴワカラナーイ!!
脳内は既にパニックで湯気がでそうだ。
ゆっくりと深呼吸する。
これは、まさかとは思うけど
ポケットの中でアキちゃんの携帯が通話になってるってことではーー!!?
