「3歩目」

蒸し暑い砂浜へ向けて
待っていろ君
そんな気持ちでまた波を待つ

たった一つの波を見逃した
だからこそやる気が削がれていた

あの波ほどではないと少しだけ
小さなイメージに置き換えて

心と身体を急加速させていく

太陽を背に自分の影を見ながら
どうしても終われない遠浅の砂浜

ダサくてもいいと粘りながら
こうしてまた明日も追い続けるよ

いつかさっきみたいな波にあえるまで
涙は海に還すよ