「好き、ねぇ」 誰もいない大浴場で腕を伸ばす。 あいつが好きなパスタの夢でも見てたのか? いや、パスタの夢でも好きとか言わないよな? 「考えたくねぇな」 俺は蜜映に好きって言ったのに、あいつは好きとは返してくれなかった。 「婚約したのはあいつが中学の時だぞ。その頃からずっと好きなやつなんていたのか?」 いや、婚約の前に北宮家でも身辺調査がされてる。 「わかんねぇ〜」 分かることは、俺は蜜映を誰かにやるつもりはないということ。