「蜜映が言ってくれないから、もう俺が言うよ」 誉の両手が私の頬を包む。 「蜜映が好きだよ」 膝の力が抜けて、崩れそうになる。 「おっと」 誉に支えられる。 「本当に?」 「俺の今までの行動を見てて疑うっていうの?」 少し拗ねた様な顔に口元が綻ぶ。 「俺はね、蜜映がそばにいるから最強なんだよ。君がいなくなったら、死んだっていいんだ」 ぞわりと冷えた。 「好きだよ」 この人が好き、それは否定できない事実。