和成を学長室に連れて行き預ける。 「父が勘づいてるって本当なの?」 なんて、聞くと 「本当だよ」 「大丈夫なの?」 「俺は蜜映を離す気はないからね、恋人らしくして何が悪いの?」 わざとらしい言い方だ。 「俺、絶対に蜜映を離さないからね。蜜映の婚約者は俺以外にありえないからね」 言い聞かせる様な物言いだ。 「当たり前じゃないですか」 私たちは国の要望で成立した婚約者なのだから。