「これからきっと任務を共にするし、寮内のことも耳にするだろう。取り繕ったって意味はない」 「なるほど、2人は付き合ってたんですね」 そう言っていいのだろうか、誉の顔を見上げる。 「そうだね」 「へぇ、西園寺の当主様は知ってるんですか」 「勘づいてるみたいだよ、あ、そろそろ高校だ」 車が正門の前で止まる。 学生証を見せて、そのまま車ごと中に入る。