翌朝、和成は大学に休学届けを出して、私たちと高校に向かった。
「実感わかないなぁ、俺は持たない側の人間のつもりで22年生きてたからなぁ」
自分の手をグーパーグーパーする和成。
その手からも魔力は見られないらしい。
残念のことに元から私には見えないから分からない。
「まぁ、君には急ぎ頑張って欲しい。君のギフトは現状打破に最有力だからね」
誉がそう言う。
「蜜映はしばらくまた高校にこもりきりになる。なんか買っておきたいものとかある?」
誉が私を蜜映と呼び捨てにすると驚いた様に和成が誉を見た。
メニュー