「蜜映様さ、ぶっちゃけ北宮の最強とどうなの？」
彼もまた、私と誉の関係をよく知らない。
「仲良くやれてると思うよ」
愛すつもりと言った彼から、好きとは言われたことがないけど
好きと言われているような行動は取られているし
何より、今日だって必要ないくらい強固な結界を張って任務に行った。
「まぁ、そうだよな。向こうは蜜映様が嫁いだ方が都合がいいしな」
「邪険に扱われるわけはないでしょ」
私は、彼のコピーのギフトを持つ子を産めるのだから。
こうやって話せば、口で伝えられない好意を彼は私のことが好きなんて思い込んではいけないのではないかと思い出す。
