「和成、今日は蜜映についてなさい」 芦田和成、大体西園寺家の側仕えをしている家系の長男だ。 昨日、私の帰省を聞いて大学のある県から帰ってきたらしい。 「お久しぶりです、蜜映様」 「久しぶり!!ちゃんと大学行ってたの?」 「ぼちぼちっすね」 家の庭先で当たり前のようにタバコを吸い出した。 和成には、魔力はないらしい。 側仕えでもたまに魔力ありが生まれてくるが、彼は持たない方だった。