いつだって誉はご機嫌だ。 「西園寺家は、山奥だろうと思ったら裏に海があるなんて、最高だね」 実家に帰ったら、屋敷に籠るのかと思ったら、誉は平気な顔して海パンを着て、裏の海に私を連れ出した。 ほとんどプライベートビーチみたいなものだから人は少ないが 「水着に着替えなくていいよ、そこら辺は男に見せるのは惜しいからね」 なんて言われて私はTシャツに短パンのままだ。 「魔術師が定住しているからか、魔物もいない。最高のリフレッシュだよ」 楽しそうに海の中に入っている。