最強の男からの溺愛


朝の5時

スマホのアラームで起きる。

もちろん私のスマホじゃない、隣で寝ている誉のだ。

「なんで私が起きてこの人起きないの」

誉の肩を揺する。

「起きて、今日早いんでしょ」

目を閉じて寝ている顔は下心もなさそうでただただ綺麗な顔。

「誉」

「あと5分…」

「あと5分じゃない」

「じゃあ、俺の腕引っ張って起こして」

何言ってんだ、と思いながら誉の手を掴むと

「きゃっ?!」

「あと10分寝よ」

腕の中に閉じ込めたまま、薄っすら開いていた目を閉じて寝始めた。