「蜜映は俺にとってお姫様みたいなものなんだ」

背中を預けるなんて、出来なくていい。

「たくさん守る代わりに、たくさん俺を安心させて欲しい」

蜜映が安全だってわからないと、俺は戦えないから。

「その惚れ込み方、傾国の美女に惚れ込む皇帝みたいですよ」

和成が、最後の一体を刺して剣を鞘にしまう。

「実際彼女は無力だ。一般人と代わりない」

「あのギフトがなくても、歴史を辿れば俺たちが生まれてきたら魔物は活性化する」

蜜映のギフトを不安視して、蜜映をターゲットにしているのは蜜映が弱いから。

蜜映がいなければ、狙われるのは俺と和成。