「出来るだけ下を見ないで深呼吸して、それと絶対に落ちないから大丈夫」 乗る前に少しでも中島くんを落ち着かせる。 中島くんは少し顔が強張っている。 「聖弥、大丈夫?」 「大丈夫だよ、瑠璃がいるから」 「無理しなくていいよ、今からでもやめようか?」 「瑠璃、先生っぽいからこれ以上心配しないで、乗るよ」 係員に案内されてジェットコースターに乗る。