手を握られてベッドで寝ている中島くん。


椅子に座って手を握られたままどうすることもできなくて無言が流れる。



「中島くん」
「はい」


「いつまで手を握ってるの?」
「僕が寝るまで?」


「だったら早く寝てよ…」


やっぱり少し恥ずかしい。


「そう言われると寝たくなくなるんだよなー」
「中島くん!」


「声が大きいよ、看護師来ちゃうよ?」
「あぁ、ごめん」


「それにカーテンしてるからずっと手繋いでも誰にもバレない」
「ずっとはダメだって…」


「先生、ダメって顔してない」
「ちょっと!」


手を引っ張られて、中島くんの上に重なってしまう。


「ダメじゃないでしょ先生」
「ダメ、、」


このまま惹かれてしまうのは怖い。


中島くんは生徒。


生徒なんだから。


「今僕何しようとしてたか分かります?」
「分からない…」


その瞬間キスをされた。


学校でしたキスよりも深くて長いキス。


腰を掴まれて離れることができない。


中島くんについていくだけ。


下が入ると口を開いて、舐められる度に刺激が体にまで伝わってくる。


やっとキスが終わって、肩で息をしてると、


「キスするって分かってたくせに」
「いじわるだね、中島くん」



「いじわるって、、、僕は先生が僕から逃げられないように魔法をかけているだけです」
「魔法って……」



「先生は僕から逃げられないし、逃がさない」