「莉里のパパが守ってくれるからいいもーん!」
俺が自分のデスクで仕事をしていようが遠慮なく俺にくっついてくる。
「もし莉里ができなくても将也くんがやってくれるでしょ?
…宮川さんがいなくなったら困るでしょ?」
ふふっと笑顔で俺を見つめる。
もう…耐えられない…
篠原さんがいるから同期達からも距離を置かれて、篠原さんと付き合ってると言う噂が広まってからはいつもお昼休み休憩を誘ってくれていた先輩達も俺を遠巻きに見るようになった。
終いには隣の宮川さんが俺を全く話してくれなくなったことだ。
篠原さんが俺のスマホを見て宮川さんの連絡先を消させたから全く連絡手段がない。
会社では常に篠原さんが見てるから全く話せない。
「…どうしたらいいんだ。」
「…」
チラリとこちらを見た宮川さんは周りに誰もいないのを確認してからスマホの画面をこちらに見せた。
『もう少し耐えてください。
もう少しで篠原親子を会社から追い出せると思います。』
部長だけじゃなく…篠原さんも?
『篠原莉里さんのこと詳しく調べたら面白い事実が出てきたのでその証拠掴むまで頑張ってください。』
周りから見れば宮川さんはただ仕事をしているだけのように見える。
でも実際は篠原さんに勘付かれないように細心の注意を払って俺に伝えてくれている。
「将也くうん、ここわかんなーい」
遠くの席から篠原さんが俺を呼ぶ。
デスマーチは抜けたが忙しいのに変わりはない。
課長も俺に篠原さんを任せたのを後悔しているのか、仕事量を減らしてくれるようになった。
「ー…笹川さん、お疲れ様です。」
相変わらず、宮川さんと話せるのは残業の時だけ。
篠原さんが帰ってからだ。
「ああ…お疲れ様、宮川さん。」
自分の仕事量は宮川さんに比べたら少ない方だ。
俺の分の仕事は一気に宮川さんの負担になった。
そろそろ…癒しが欲しい。
「…宮川さん」
「なんでしょう」
「篠原さんの一件が終わったらまた…俺とデートしてくれない?」
…デートっていうのもどうかと思うんだけど…
宮川さんと1日過ごしたい。
「…構いませんよ。」
前誘った時と同じ返事。
あれからだいぶ期間が空いてしまったけどやっと2回目だ…
「私で…笹川さんを楽しませられるか、自信はありませんけど…」
「俺は宮川さんと一緒にいられたらそれで十分だよ!」
心のままに言葉が出てしまった。
俺はいつのまにか本気で彼女を好きになってしまったようだ。
「…前にお話しした通り、篠原莉里さん及び篠原部長に関しては既に報告済みです。
莉里さんに関しての面白いことも決定的な証拠を手に入れましたし。」
宮川さんのカバンの中から書類のような紙の束が出てくる。
「…えっこれって…」
1枚1枚見ていくとどこからどう見ても篠原さんのデート中の写真。
俺が自分のデスクで仕事をしていようが遠慮なく俺にくっついてくる。
「もし莉里ができなくても将也くんがやってくれるでしょ?
…宮川さんがいなくなったら困るでしょ?」
ふふっと笑顔で俺を見つめる。
もう…耐えられない…
篠原さんがいるから同期達からも距離を置かれて、篠原さんと付き合ってると言う噂が広まってからはいつもお昼休み休憩を誘ってくれていた先輩達も俺を遠巻きに見るようになった。
終いには隣の宮川さんが俺を全く話してくれなくなったことだ。
篠原さんが俺のスマホを見て宮川さんの連絡先を消させたから全く連絡手段がない。
会社では常に篠原さんが見てるから全く話せない。
「…どうしたらいいんだ。」
「…」
チラリとこちらを見た宮川さんは周りに誰もいないのを確認してからスマホの画面をこちらに見せた。
『もう少し耐えてください。
もう少しで篠原親子を会社から追い出せると思います。』
部長だけじゃなく…篠原さんも?
『篠原莉里さんのこと詳しく調べたら面白い事実が出てきたのでその証拠掴むまで頑張ってください。』
周りから見れば宮川さんはただ仕事をしているだけのように見える。
でも実際は篠原さんに勘付かれないように細心の注意を払って俺に伝えてくれている。
「将也くうん、ここわかんなーい」
遠くの席から篠原さんが俺を呼ぶ。
デスマーチは抜けたが忙しいのに変わりはない。
課長も俺に篠原さんを任せたのを後悔しているのか、仕事量を減らしてくれるようになった。
「ー…笹川さん、お疲れ様です。」
相変わらず、宮川さんと話せるのは残業の時だけ。
篠原さんが帰ってからだ。
「ああ…お疲れ様、宮川さん。」
自分の仕事量は宮川さんに比べたら少ない方だ。
俺の分の仕事は一気に宮川さんの負担になった。
そろそろ…癒しが欲しい。
「…宮川さん」
「なんでしょう」
「篠原さんの一件が終わったらまた…俺とデートしてくれない?」
…デートっていうのもどうかと思うんだけど…
宮川さんと1日過ごしたい。
「…構いませんよ。」
前誘った時と同じ返事。
あれからだいぶ期間が空いてしまったけどやっと2回目だ…
「私で…笹川さんを楽しませられるか、自信はありませんけど…」
「俺は宮川さんと一緒にいられたらそれで十分だよ!」
心のままに言葉が出てしまった。
俺はいつのまにか本気で彼女を好きになってしまったようだ。
「…前にお話しした通り、篠原莉里さん及び篠原部長に関しては既に報告済みです。
莉里さんに関しての面白いことも決定的な証拠を手に入れましたし。」
宮川さんのカバンの中から書類のような紙の束が出てくる。
「…えっこれって…」
1枚1枚見ていくとどこからどう見ても篠原さんのデート中の写真。
