幼馴染は片思い中

………立てない…



………大丈夫、さっき、解熱剤のんだから
少しすれば落ち着く…



額ににじむ汗
拭うように押さえて目を閉じる





「――ゆたか」

「…」


優しい呼び声に、ゆっくりと目を開ければ

物音で目を覚ましたのか
朔君がすぐ目の前にいた


「何かあったら呼べって言ったろ」


ほんの少しだけ、怒ったような声
言いながら私の額に手を置く

熱で体温が上がっているせいか
朔君の手はひんやりしてて、気持ちが良かった


「薬は?」

「………のんだ」


小さく答えれば
朔君はそのまま私を抱えて
私の部屋へと向かった



「これ以上無理するようなら
救急車呼ぶからな」

「……救急車は…やだ」

「なら、ちゃんと休んでろ」


もう大丈夫と何度言っても
朔君が部屋から出ていく気配はない

見張るように
ずっと傍で私を看ていた