思い出した、次のステップは“二人の時は名前で呼ぶ”だ。
ソファのはしっこに座った私の横に座る彼。これ以上近づかれたらおっこちちゃう。肘置きがあるから、実際落ちることはないし、彼だって私を落としたいわけではないだろう。
「あの、野崎さんエレベーターの中で言われた『限界』ってどういう意味か、先に聞いてもいいですか?」
もう、これ以上、恋人でいることは“限界”ってことなのだろうかと……
「うん、会いたかった」
「……」
え?
「忙しくて全然会えないだろ? 会社で見かけるけど、見てるのに、触れないなんて、限界だっ……なんだ、これ、恥ずかしいな」
照れる野崎さんに信じられなくて、思わずじっと見つめた。
「だから、その目、ヤバいんだって。こんな時間にしか会えなくてごめん。明日は1件しかアポないから……って……」
瞬きを数回、彼は目を逸らすと手で私の視線を遮って
「見るなよ」と、言う。思わず、訊いた。
「あの、もう遅いのですけれど……」
日付を越えてしまいそうな時計を見て、そう言った。
「うん、遅くなっても会いたかったから家にしたんだけど」
と、真顔で返されてしまった。私は夜更かしはあまり得意ではないのだけれど、何時に帰ればいいのだろうか。
ソファのはしっこに座った私の横に座る彼。これ以上近づかれたらおっこちちゃう。肘置きがあるから、実際落ちることはないし、彼だって私を落としたいわけではないだろう。
「あの、野崎さんエレベーターの中で言われた『限界』ってどういう意味か、先に聞いてもいいですか?」
もう、これ以上、恋人でいることは“限界”ってことなのだろうかと……
「うん、会いたかった」
「……」
え?
「忙しくて全然会えないだろ? 会社で見かけるけど、見てるのに、触れないなんて、限界だっ……なんだ、これ、恥ずかしいな」
照れる野崎さんに信じられなくて、思わずじっと見つめた。
「だから、その目、ヤバいんだって。こんな時間にしか会えなくてごめん。明日は1件しかアポないから……って……」
瞬きを数回、彼は目を逸らすと手で私の視線を遮って
「見るなよ」と、言う。思わず、訊いた。
「あの、もう遅いのですけれど……」
日付を越えてしまいそうな時計を見て、そう言った。
「うん、遅くなっても会いたかったから家にしたんだけど」
と、真顔で返されてしまった。私は夜更かしはあまり得意ではないのだけれど、何時に帰ればいいのだろうか。



