「あの、違うの。その……ちゃんと優星君の言葉を信じずごめんって意味で……」

 しどろもどろになりながら説明をすると、優星君はクスリと笑った。

「大丈夫、わかったよ」

 優しく頭を撫でられて胸がきゅんとなる。
 懐かしいぬくもりに触れて幸せな気持ちでいっぱい。

「星奈、もう一度言わせてほしい」

 そう言うと彼はゆっくりと私の身体を離した。顔を上げると、愛しそうに私を見つめる彼と目が合う。

「なにがあっても、星奈と星斗と星七のことは俺が守る。だから俺と結婚してくれないか?」

「優星君……」

 もう彼の気持ちを疑っていない。でも、素直に頷くことはできない。そんな私の気持ちを察したのか、彼は眉尻を下げた。

「もちろん今すぐにとは言わない。母さんとケリをつけることが先決だと思っている。それに結婚するとなれば、星奈たちには東京に来てもらうことになるだろう? 星斗と星七が新しい環境に慣れるか心配だし、星奈にも自分の夢を叶えてほしい。それらすべてが片付いてからと考えている」

 優星君がそこまで考えてくれていたんだと思うと、嬉しくて泣きそうになる。