明さんたちに週末にまた来ることを伝えると、ふたりは嬉しそうに待っていると言ってくれた。
 そして星斗と星七は俺が帰ると聞くや否や大泣きした。そこまで寂しがってくれることが嬉しいと思うと同時に、申し訳なくなった。

 できるならずっと星斗と星七と一緒にいたいけれど、今はまだ無理だ。だからその分、そう遠くない未来に一緒に暮らしたら、思いっきり甘やかしてあげようと思った。



「最後までずっと気まずそうにしていたな」

 帰り道にふと別れ際の星奈の顔が浮かび、運転しながら苦笑いした。

 本当、なぜあんなにも頑なに理由を話してくれないのだろうか。なにかあったことは星奈の様子から見ると明白だというのに。

 だけどそれもいずれわかる日が来るだろう。行方を掴み、彼女と再会を果たした。あとは星奈とまた以前のような関係になれるように努力するのみだ。

 そのためにも週末は必ず栃木に行けるよう、平日に仕事を頑張らないとな。三年も離れていると、いろいろと変わっていることもあるし、覚えなくてはいけないこともある。

 車を走らせること約一時間半、たどり着いた先は三年ぶりの実家。家が見つかるまでの間だけ住むことにしたが……正直、気が重い。