双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

「俺の人生、会社を継いだって星奈が隣にいてくれなければなんの意味もない。……さっきも言ったよな? 約束通り、迎えに来たって。俺の気持ちは三年前と何も変わっていない。むしろ星奈を好きな気持ちはもっと大きくなっているよ」

 しっかりと自分の気持ちを彼女に伝えたくて立ち上がり、星奈の隣に腰を下ろした。そして小さな手をギュッと握った。

「星奈と連絡がとれなくなって、心配したし怖くなった。星奈のいない人生は考えられないんだ。星斗と星七がいるからじゃない、俺はずっと星奈と結婚すると決めていた。だから空港でプロポーズをしたんだ」

 感情は昂ぶり握る手の力を強めた時、彼女が指輪をはめていたことに気づいた。星奈が左手薬指にはめていたのは、三年前に俺が贈った指輪。

 愛おしくて彼女の手を口もとに近づけ、手の甲にそっとキスを落とした。

「ゆ、優星君……っ」

 俺の手を払いのけ、星奈はまるで茹でタコのように顔を真っ赤にさせた。そんな表情を見せられたら、余裕など失う。

「星奈も同じ気持ちでいてくれたから指輪をしているんだろ? 俺が決めた名前だから星斗と星七と名付けてくれたんだよな?」

「それはっ……」

 言葉を詰まらせた彼女に畳みかけた。