双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

 どうやって聞こうかとタイミングを見計らっていると、星奈はそっとカップをテーブルを置き、恐る恐る俺を見た。

「どうして優星君は私を責めないの?」

「えっ?」

 いきなりそう切り出され、目を瞬かせてしまう。
 星奈は俺に責められると思っているということか?

 すぐに俺もカップをテーブルに置いて言った。

「なに言ってるんだよ、俺が星奈を責めるわけがないだろ? むしろ俺のほうが責められるべきだ。ひとりで双子を出産して育ててくれて、本当にありがとう。……俺にはわからない苦労もしたと思う。大変な時にそばにいられなくてごめん」

 子供をひとりでも育てるのは大変なのに、星奈はふたりも育ててきたんだ。明さんたちのサポートはあったかもしれないが、それでも苦労したことに代わりはないだろう。

「謝らないで。優星君はなにも悪くないでしょ? 妊娠したことを告げずに私が勝手に出産したんだから。……星斗と星七は私だけの子供じゃないのに、黙っていてごめんなさい」

「星奈……」

 深々と頭を下げる星奈に胸が痛む。