双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

緊張しながら星奈の帰りを待つこと数分、車が停車する音が聞こえた。すぐに元気な子供の声と久しぶりに聞く星奈の声が耳に届いた。

 居ても立っても居られず事務所のドアを開けると、写真で見た男の子、星斗は足を止めた。その後ろにいた星七も。

 だけど少ししてふたりは満面の笑みを浮かべて俺をパパと言い、駆け寄ってきた。感動で胸が震え、たまらずふたりを抱きしめる。

 そして三年ぶりに会う星奈を前にしたら想いが溢れた。でもそれは星奈も同じだったのか、泣き出した彼女にたまらず寄り添う。

「ずっと会いたかったよ、星奈」

「優星君……」

 顔を上げた星奈と見つめ合っていると、俺に抱かれた星斗と星七がキャッキャッとする。

「あー、パパとママがラブラブだー」

「いいなぁ、ママだけ。せなもパパとラブラブしたい」

 ふたりに言われて星奈の頬はみるみるうちに赤く染まっていく。俺も自分の子供に冷やかされて顔が熱い。
 なんとなく気まずい空気になる中、事務所から明さんたちが出てきた。

「星斗、星七。こっちにおいで」

「パパとママはこれからデートなの。だからばあたちと一緒においしいご飯を食べに行きましょう」

「えぇー」

 明さんたちに言われ、星斗と星七は不満げな声を上げた。