双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

　クスクスと笑いながら飯塚さんはスライドさせて、次々と双子の写真を見せてくれた。

「あ、これは三人で映っているものです」

　星奈と双子が笑顔で映っている写真を見て、胸が熱くなる。

「よかった、星奈が元気そうで」

「はい、元気ですよ。私もたまにはしか会えていませんが、この前も電話したとき……って、香坂さん!?　大丈夫ですか？」

　急に飯塚さんは慌て出し、ペーパーナプキンを俺に渡した。そこで泣いていることに気づき、受け取って涙を拭う。

「すみません、お恥ずかしい姿を見せてしまい。……元気そうな星奈を見たらホッとして」

　気まずく思いながらも正直に話すと、飯塚さんは大きく瞳を揺らした。

「香坂さん、本当に星奈のことが好きなんですね」

「えぇ、もちろんです。……星奈以上に好きになれる女性などいません」

　すぐに答えたら飯塚さんは目を丸くさせた後、嬉しそうに微笑んだ。