三年前は嘘の返事をした。でも今は違う。

「プロポーズを受けて、逃げるのはナシだぞ？」

「わかってるよ」

　意地悪な顔で言う優星君にムッとしながらも答える。すると優星君は無邪気な笑顔を見せた。

「よし、星斗と星七。パパとママと一緒にみんなで結婚式をするぞ」

「えぇ？　ママとパパはもうふーふでしょー？」

「またけっこんするの？」

　双子の中で私と優星君は、とっくに結婚していたことになっていたらしい。その事実に目をぱちくりさせた後、どちらからともなく笑ってしまった。

「星奈、絶対に幸せになろう」

「うん」

　今度こそ永遠の愛を誓おう。大切な友人や家族、そして愛しい宝物の双子の前で。



　半年後。大安吉日に大勢の人に見守られ、私たちの挙式は執り行われた。

お父さんと腕を組んで、憧れのバージンロードを進んでいく。その先には愛しい優星君が待っていた。