「じいじもばあばも、そしてパパもママもどれほど心配したと思ってる? 約束しなさい、もう二度と勝手にいなくならないと」

 優星君に強く言われ、双子は泣き出した。

「やくそくするー」

「ごめんなさい、パパぁ」

 そんな双子を見て優星君は安堵し、星斗と星七を抱きしめた。

「よし、いい子だ。泣き止んだら、ふたりが見たおもちゃ屋さんに行こう」

 いつもの優しいパパに戻り、双子も安心した様子。
 最初はびっくりしたけど、優星君は間違っていない。こういう時は厳しく言い聞かせるべきだと思うもの。

 だけど私も彼と同じ毅然とした態度で叱れる自信がない。どうしても甘くなってしまうと思うの。こういう時に父親の存在の大きさを痛感する。

「あなた、優星もすっかり父親になったのね」

「そうだな」

 そう言うと、お義父さんとお義母さんは私と優星君を交互に見た。

「優星がこんなにもしっかりとした父親になれたのは、星奈さんのおかげね。……これまで頑なに反対をしてごめんなさい。あなた以上に優星に見合う女性はいないわ」

 驚く私にお義母さんは深く頭を下げた。

「どうか息子をよろしくお願いします」

「そんなっ……! こちらこそ」

 慌てて私も頭を下げたけれど、すぐに信じることができない。

 本当にお義母さんに、優星君の相手として認めてもらえたの?