お義父さんとお義母さんは、景色を見飽きたふたりを連れてソラマチのほうに行ってみると言っていたけど、大丈夫かな?

「星斗と星七、迷子になったりしていないかな?」

「実は私も同じことを考えてた」

 せっかくお義父さんとお義母さんが気遣ってくれたというのに、私と優星君は双子のことが気になって仕方がない。

「ふたりの時間ならこれからいくらでも作れるし、そろそろ合流しようか」

「うん、そうだね」

 展望デッキから降りてソラマチに向かい、優星君に電話をかけてもらった。

「あ、もしもし父さん? どこにいる? ……え、星斗と星七がいなくなった?」

 優星君に焦りの顔が見え、本当なのだと実感する。

「あぁ、分かった。とにかくそっちに行くから」

「星斗と星七がいなくなったって本当なの?」

 気になって通話を切った彼に聞けば、優星君は私の手を握って走り出した。

「ちょっと目を離した隙に、いなくなったらしい」

「そんな……」

 こんなに大勢の人がいる中で迷子になるなんて。星斗と星七は一緒なの? 泣いていない? まさか誰かに連れ去られたりしていないよね?

 次から次へと不安が押し寄せて胸がはち切れそう。