双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

 次の日の朝、双子はよほど楽しみなのかいつもより一時間早く目を覚ました。そして私と優星君を起こし、早く行こうと急かす。

 あまりに双子が駄々をこねるものだから、仕方なく優星君からお義父さんに連絡をしてもらうと、早く来いと言ってくれたようだ。

「初めまして、星斗君、星七ちゃん。あぁ、写真で見るより可愛いな」

 双子と会うなりお義父さんはデレデレ状態。そんなお義父さんに呆れながらも、お義母さんは双子が気になる様子。

 一方の双子はあんなに楽しみにしていたのに、いざふたりを前にすると緊張するのか、優星君の後ろに隠れてモジモジしている。

「ほら星斗、星七。ご挨拶は?」

 双子に挨拶をするように促すと、照れくさそうに優星君の前に出た。

「はじめまして、せいとです」

「せなです。じいじ、ばあばだよね?」

 星七に聞かれ、お義父さんはすっかり心を奪われたようで何度も首を縦に振った。

「あぁ、そうだよ。偉いね挨拶ができて。ほら、母さん見て。星斗君は優星の小さな頃にそっくりじゃないか?」

「え、えぇ」

 戸惑いながらも、お義母さんは双子と目線を合わせる。