双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

「どういたしまして。早くあの服を着た星奈が見たいよ」

「あの、優星君。そういう恥ずかしいことはあまり言わないでくれるかな?」

 優星君は平気かもしれないけど、聞かされたこっちは毎回恥ずかしい気持ちでいっぱいになってしまうのだから。

「せいともみたいー」

「せなも!」

 双子の前で言うのはとくにやめてほしい。今は可愛い反応を見せているけど、次第に理解し出したら、どんな言葉が返ってくるか。

「それは無理なお願いだな。照れている星奈の顔は最高に可愛いから」

「っ……! だからそういうのをやめてほしいの」

 すぐさま反論した私に星斗と星七も優星君の真似をし、「ママかわいい」「かわいいよ、ママ」なんて言う。

「そうだよな、ママは世界で一番可愛いよな」

「うん」

 三人に可愛いを連呼されたら余計に恥ずかしいよ。だけど双子は純粋な気持ちで言ってくれているわけだし、ここは素直に受け取ろう。

「ありがとう」

 私が言うと双子は嬉しそうに笑う。そんな双子につられて私まで頬が緩む。