双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

「星斗、星七。今日パパが買ってあげたおもちゃを大切に使うと約束できるか?」

 会計を済ませた後に優星君が尋ねると、双子は大きく頷いた。

「うん、せいとできる!」

「せなも」

 そう答えたふたりに、優星君は小指を立てた。

「じゃあ約束」

「やくそくね!」

 指きりを交わし、優星君は双子に「今日だけ特別で、これからはひとつずつしか買わないからな」としっかり釘を刺してくれた。

 大量のおもちゃは宅急便で自宅に送ってもらえるように手配をして、今度は生活用品売り場へと向かう。

 調理器具や生活雑貨を買い、優星君は双子の服や私の服まで買ってくれた。

「ごめんね、優星君。私の服まで買ってもらっちゃって」

 お昼時になり、レストラン街に向かう途中でお礼を言うと、優星君は首を横に振る。

「俺としてはもっと星奈に似合う服を買ってやりたかったんだけど」

「三着でも多いくらいだから。本当にありがとう」

 自分の服を買ったのは三年ぶりかもしれない。妊娠がわかってからは少しでも節約することに必死だったもの。