双子を身ごもったら、御曹司の独占溺愛が始まりました

 最初は双子も一緒とはいえ、優星君と一緒のベッドで眠ることにドキドキしていたけれど、決まって彼がベッドに入ってくるのは私が寝てから。

 朝になって一緒に寝ていたことに気づくから、ドキドキする暇もない。

 今夜こそは彼がベッドに入ってくるのを待っていようと思っていたけど、家事と双子とめいっぱい遊んだことで疲れが押し寄せ、気づいたら眠りに落ちていた。



「ーマ、パーパおきて」

「おいてくよー」

 双子の声とベッドが揺れる振動に目を開けると、星斗と星七がピョンピョンと飛び跳ねていた。これではすぐにベッドのスプリングが壊れてしまいそうだ。

「ふたりともおはよう。ママ起きたからジャンプするのが終わり。それとこれからはベッドの上でジャンプしたらだめだよ」

「どうして?」

 首を傾げるふたりに、ベッドが壊れてしまうから止めるよう言い聞かせる。

「わかった、もうしない」

「せなも」

 理解してくれたふたりの頭を優しく撫でた。

「えらいね、ふたりとも」

 優星君は疲れているのか、規則正しい寝息を立てていた。時刻は六時過ぎ。出かけるのは八時頃にしようと昨夜言っていたし、まだ起こすには早い。

「星斗、星七。パパを起こさないように下に行こう」

 声を潜めて言えば、ふたりは両手で口を抑えて何度も首を縦に振った。

 その愛らしい姿に朝から癒される。