「だからまずは、一緒に暮らしてみないか?」

「えっ?」

 突然の提案に目を瞬かせてしまう。

「東京で星斗と星七がのびのびと暮らせる物件を急いで見つけるから、四人で暮らしてみよう。俺ももっと星斗と星七のことを知りたいし、ふたりの成長を近くで見たいんだ」

 そうだよね、私は出産してからずっとふたりの成長を見届けてきた。でも優星君は違う。初めて会ったのはふたりが二歳になってからだもの。

「それに俺と星奈にとってもいい機会だと思う。一緒に暮らしてみて初めて知ることもあるだろうから。まぁ、どんな星奈を知ったとしても俺はますます好きになるだけだと思うけど」

 付け足して言われた言葉に身体中が熱を帯びていく。

「どうしてそう言い切れるの?」

「ん? どんな星奈だって好きになる自信があるからだよ」

 甘い言葉を囁いて再びギュッと抱きしめられたら、心臓が壊れそう。

 星斗と星七がいなければ、すぐに返事をしていただろう。でも双子のことを考えると、安易に受け入れることができない。