「・・い・・・ゆ・・・・」


誰かの声がして目を開ける。

「起きろ!」

目を開けると目の前にいたのは翔だった。

「···あれ?翔がいる」

「まだ寝ぼけてんのかよ」

翔はそう言って少し黙り込み

「よかった…」

安堵した表情を浮かべていた。

「心配すんなよ。俺は簡単に死なねーから」

そう言うと病気のやつが何言ってんだって顔でこちらを見る。

そして少しの沈黙の後、「そうだな」そう言って2人で笑った。