星のような君の隣にいたい。

「いるいる!」

俺がそう言うと少し

不思議そうな顔をしながら

「味は保証しない」

そう言っていたが、

俺の耳には届いてなく、

お弁当の蓋を開ける。

すると中身は、

卵焼きにウィンナー、

それからきんぴらと鮭の混ぜご飯が

女子ほどの小さめの

お弁当箱に入っていた。

「美味しそう・・・

美味しそうだよましろん!」

俺は嬉しくて必死に伝えた。

「喜んでくれたなら良かった」

そう言ってましろんは

自分のお弁当を食べ始めた。

俺はまず何を食べるか迷って

じっくり考えた結果、

卵焼きから食べる事にした。

ひとくち食べると口の中に

卵の味と少しの甘さが広がった。

「おいしい。ましろん天才だね」

そう言うと

「そんなの誰でも作れる」

そう答えられた。

次にきんぴらを食べると

これはまた美味しい。

ウィンナーだって

鮭の混ぜご飯だって

「おいしぃ〜

ましろんやっぱ天才だって!」

そう言ってましろんの顔を見ると

顔にしつこいと書いていた。

「ごめんなさい・・・、

静かに食べます。」

そう言うと

「さっさと食べて

旅行の事決めようぜ」

翔がそう言って

「忘れてた!」

俺は慌てて食べだした。

「ご馳走様でした!」

お弁当を食べ終わり、

旅行の話を進める。

「ましろんは何日とか希望ある?」

「特にないよ。

2人の予定で大丈夫」

「父さんもいつでも大丈夫みたいだし

じゃあ8月の上旬くらいにしようか」

そう言って旅行の日が決まり

細かい事は連絡をとって

決めることにした。

「ましろん今日一緒に

どこか出かける?」

そう質問した。