ましろんが戻ってきて

俺は本題に入った。

「今度さ、夏休みに

ログハウスに泊まりに行こうと

思ってるんだ。」

そう言うとましろんは

「良かったね。」

それだけ言った。

まさか自分が誘われると

思ってないんだろうなー。

「でね、もし良かったら

ましろんも一緒に行かないかなー?

なんて思ったりして」

そう伝えるとましろんは

「行かないよ」

無表情でそう言い放った。

「・・・えっと、嫌な理由を

聞いてもいい?」

そう聞くと

「せっかくの家族旅行を

邪魔するのは・・・」

なんて言われた。

俺からしたら君がいないと

意味ないのだけど。


翔目線


優希が固まった。

まぁせっかく交渉して

見舞いにも来てくれたんだから

本人としては断られると

思ってなかったんだろうな。

・・・さて、どうするか。


優希目線


俺の思考が停止していると翔が

「俺と優希が行きたくて、

でも、さすがに高校生だけは

危ないから保護者として

優希の両親に来てもらおうと

思ってるんだ。

だからこれは単に旅行。

来年になったら受験で

行けなくなるからな。」

翔はそう言った。

確かにそうだな。

来年生きていれば普通に受験か就職だ。

・・・来年俺は生きているだろうか。

ぼーっとしていると

翔がましろんに気づかれないように

俺の足を蹴った。

そこで俺は自分が

喋ってないことに気が付き、

ましろんに一緒に行きたいとお願いした。