彼女は涙を堪え、

気持ちを伝えてくれた。

僕は最期の力を振り絞り、

声を出した。

「陽葵、ありがとう。

·····だいす···き··だよ··。」

僕は瞼を閉じた。

ずっと遠くから陽葵の声が聞こえた。

「·····私こそ、ありがとう

大好き。

····おやすみなさぃ·····」



僕は18年の生涯の幕を閉じた。




[完]