すると翔先輩が「じゃあ俺にもタメ口でよろしく」そう言われたので「わかった」と言うと「ついでに先輩って言うのもやめてくれる?」なんて言われてなんて呼べばいいかわからなくなった。 少しの間、考えて「翔兄?」そう呼んでみると「んー?」と優しい口調で返事をしてくれた。 その声は心地のいい夏の風のようにふわりと耳まで届いた。