ご飯を食べ終わると

翔先輩が口を開いた。

「この前、

優希と話してどうだった?」

質問の意図が読めず私は首を傾げる。

すると翔先輩は

「話して楽になれたのか?」

そう言ってきたので私は頷いた。

優希先輩はあの日、

私が話終わるまでずっと聞いてくれた。

今まで張りつめていた糸が

切れたような気分だった。

そして私は翔先輩には

話をしてないことに気が付いた。

「・・・あの」

私がしばらく考えて話しかけると

「なんだ?」

と聞いてくれた。

「翔先輩も聞いてくれますか?」

そう言うと

「俺が聞いてもいい話?」

なんて言うから

「もちろんです」

と言った。

そして少し簡潔に話をすると

翔先輩は

「今まで頑張ったな。」

そう褒めてくれた。

なんだかお兄ちゃんを思い出す。

そして翔先輩が私に質問してきた。

「なんで俺には敬語なの?」

なので私は

「タメ口でいいと言われてないので」

そう答えた。