元々コミニュケーションが

苦手で友達がいなかったことや、

お兄さんは心穏やかな人で

彼女に怒ったことはなく、

どんなにきつい時でも

笑顔で居たらしい。

彼女からは涙がポロポロ落ちている。

それを見ながら俺は

抱きしめたいと思ってしまった。

そんなのまるで俺が

彼女の事を好きみたいじゃないか。

俺は突然ましろんへ

自分が好意を寄せている事に

気づいてしまった。

抱きしめたいと思っていたが、

俺は耐える。

その代わりに、

「辛かったね、頑張ったね。」

ましろんの頭を撫でながらそう言った。

彼女の瞳からはまた涙が溢れた。

それから少ししてましろんが

落ち着いた後、

俺達は店を出る事にした。