ですが、兄は私にはちゃんと

高校に行って欲しいと言われ、

兄のお願いを私は

拒めなかったので高校に

行きながらバイトをする事にしました。

そして、私は受験に受かって

高校に行けることになりました。

しかし、兄が過労で

倒れてしまい入院しました。

兄は

「ごめんな。」

「少しだけ待っててくれ」

と言って2週間後に

退院する事が出来ました。

ですが兄の仕事は変わっておらず、

相変わらず朝も夜も

関係なく働いていました。

私が高校に入学して

1ヶ月が経とうとした頃・・・」

彼女はここまで話してくれて

止まってしまった。

余程辛い事があったのだろう。

俺は少しの沈黙の後口を開いた。

「ゆっくりでいいよ

辛いことは誰かに話した方が

きっと楽になる。」